(「映画で知るハワイ」をテーマに映画や動画についてのエッセイを書いています.初回の「ピクチャー・ブライド」はこちら.2つ目は戦争,3つ目は観光,4つ目はプリンセス,5つ目は先住民関連,6つ目はThe Wind and the Reckoningについて書きました.ここから7つ目になります.)
2020年はコロナ禍の年だった.3月には、翌月ハワイ島ヒロで開催予定だったフラ競技会と一連のイベント,メリーモナーク・フラ・フェスティバルがキャンセルされることが発表されていた.多くの人がこの状況を受け入れつつも失望していた4月にローカルテレビ局K5で放送されることになったドキュメンタリー番組が「オラとは?」(What is ola?)だ.「オラ」は「生命」を意味するハワイ語で,他にも「健康」や「生活」を意味する.この単語は「ハワイ語は生きる」という意味の「エ・オラ・カ・オーレロ・ハヴァイイ」(E Ola Ka ʻŌlelo Hawaiʻi)という有名なフレーズの中にも入っている.ドキュメンタリー番組「オラとは?」は,ケリイ・ウィルソンというハワイ先住民女性がナビゲーターとして、3つの国と地域を旅するドキュメンタリーだ。ネットでライブストリーミング配信されたので日本にいた私も視聴することができた.ちなみに,メリーモナークがキャンセルされたからだろうか,K5は新作ドキュメンタリーの前に前年2019年の競技会の映像を放送したようだ.ライブ配信された数日後にはMokuola Honuaというウェブサイトで公開され、現在でも無料で視聴できる.