2026年5月20日水曜日

NZ政府のロゴ

英語が先になった、とニュージーランド政府のロゴのデザイン変更が報じられています(RNZ, 2026年5月20日)。

これまではマオリ語、そして英語という順番。現在の連立政権(National, NZ First, ACT)による方針が具現化された1つの例ということになるのかと思います。

一方、労働党の党首がこの動きを批判し、ガソリンの問題など生活に密接に結びついた問題に取り組むべきだと主張する中で、"Frankly I don't care what order the words go in."と述べているのに驚きました。言語政策上、順番は譲っちゃいけないと思いますが、 労働党も、連立政権も認識はそれほど変わらないのかもしれません。

2026年5月19日火曜日

Te Hiku Radio

Iwi radio、イウィ・ラジオと呼ばれるメディア テ・ヒク・ラジオ(Te Hiku Radio)。CEOが英語でtribal radioと説明していたので、「部族ラジオ」ということになるかと思います。21あるイウィ・ラジオの1つということです。1990年代に始まり、2010年代にデジタルの世界で新たな展開があり、ラジオ以外のメディアも統合したハブのようなサイトがテ・ヒク・メディア(Te Hiku Media)です。CEOはTime誌で2024年に世界的な影響力のある人物として特集(2024年9月5日)されています。ちなみに、政治家のShane Jonesの末の弟でもあるそうです(2020年2月2日)。記事の中で触れられているのですが、一番年が下というのはポリネシア文化では特別な意味があるのかなと思います。ハワイの文脈でも、ペレの末の妹のヒイアカが特別な力を持っていたり、というのを思い出します。

2026年5月18日月曜日

Te Matatini

Spark Arenaの周辺にたくさんバスが停まっていて、コンサートがあるのかなと思ったら、カパハカの地方予選大会が行われていたということを知りました(2026年5月17日、TVNZ)。2年に1回開催されるテ・マタティニ(Te Matatini)の予選の年ということで、来年ワイカト地方で本選が開催されます。開催地は持ち回りということで、毎年、同じ場所で開催されるハワイのフラ大会とは異なります。

ところで、イヒマエラの小説の中に、ホッケーの大会を異なるグループが主催するという描写が登場するのですが、それと似ているなと思いました。(NZではホッケーといえば、芝生の上でやるスポーツを指すようです。)

新しいことばかりなので、「ようです」と連発することになります。。 

2026年5月17日日曜日

Ihimaera@RNZ

昨日Writers Fesivalで講演していたWiti Ihimaeraですが、RNZではインタビューが放送されていました(2026年5月16日)。

ところで最新書のタイトルは、

Te Kaikaukau 

The Swimmer 

I Te Ao O Te Reo

となっています。

最初の2行はマオリ語と英語で同じ内容を伝えていて、3行目で「言葉の世界で」というマオリですので、全体で、「言葉の世界のスイマー」というようなタイトルということになります。

ハワイ語だったら、SwimmerはKa Mea ʻauとなるのかなと思いますが、Ka mea i 動詞でKai 動詞となることがあるので、それと似ているように見えます。 

RNZはNPRと違ってトランスクリプトが準備されていないので、実際に聴いてみるしかないですが、聴いてみる価値はあるのかなと思います。ここでも名前について語っていました。 

2026年5月16日土曜日

Witi Ihimaera

Auckland Writers Festivalでウィティ・イヒマエラ(Witi Ihimaera)の講演を聴きに行ってきました。(イベントに向けた動画はこちら。)20数年前にハワイ大学で講演を聞いたことがあり、楽しみにしていました。先日のRNZに関する投稿で言及したStacey Morrisonが聞き手。Ihimaeraはマオリ系であり、NZで最も有名な作家と言っても良いのかなと思います。現在、個人的に短編集Pounamu pounamuを読んでいるのでが、講演ではこの短編集からの逸話が語られる場面が目立ちました。最新作The Kaikaukau/The swimmer i te ao o te reoでは、Witi Ihimaera Smilerと名前が記されており、80歳にしてマオリ語を改めて学び出した彼が新たなアイデンティティの境地に達したようです。講演の中でも自分の全てを受け入れることにしたという趣旨の内容を述べていました。

ところで、Ihimaeraの最も有名な作品はおそらくWhale Rider(鯨の島の少女)かなと思いますが、いくつか作品を読んだり、 講演を聞いたりしていると、果たして主人公が「少女」であることはどれくらい革新的な問題だったのだろうかと疑問を感じます。日本語のタイトルとしては関心を惹くでしょうが、原作の精神を尊重しない選択にも感じられ、翻訳の難しさがこの点にも表れています。

2026年5月14日木曜日

アオテアロアの声

マオリ語の再活性化に関する番組がRNZで放送されていました(RNZ, 2026年5月14日)。MATAというビデオポッドキャストの特番ということで動画もこちら。英語とマオリ語を交互に話しながらやりとりしています。特番でのホストはステイシー・モリソン(Stacey Morrison)ですが、MATAのホストは通常ミヒンガヌイ・フォーブス(Mihingarangi Forbes)のようです。新しい名前ばかりで大変ですが、Forbesは政治を、Morrisonは教育をマオリの視点から語るジャーナリストのようです。

ちなみに、番組名のMATAは、マタと読みますが、ハワイ語だとマカ(Maka)。「目」や「顔」という意味です。

2026年5月13日水曜日

"As Māori as walking into a marae"

マオリ語のカフェに関する続報。昨日はThe NZ Heraldの記事でした。今日はRNZの記事です(2026年5月13日)。昨日と同様、SNS上とは対照的に、ウェブサイト上ではコメント機能がなく、静かです。カフェのメニューがマオリ語で掲載されていますが、英語からの借用語になっていることがわかります。まさにこの借用語がどうカテゴリー化されるのかが面白い点になるのだろうと思います。つまり、ある人はカフェのオーナーのように、これらはマオリ語だと主張し、批判的な人はマオリ語ではないと主張するでしょう。記事の中で印象的な表現は、この投稿の見出しで引用した"as Māori as walking into a marae"です。マラエ(集会所)に足を踏み入れるのと同じくらいマオリ的な体験ですよ、という意味になります。