ケリイは1980年代に始まったハワイ語のイマージョン教育(没入教育)を受けた初期の生徒の一人であり、撮影当時は30代後半だ。彼女が旅した3つの国や地域とは、グリーンランド、ウェールズ、カタロニアであるが、グリーンランドはデンマーク領、ウェールズはイギリス領、カタロニアはスペイン領である。アメリカの州となっているハワイを含め、これらの目的地は全て独自の言語を有する場所であるが、これらの言語を話す人々はそれぞれの国内で少数者集団であり、自分たちの言語の存続のために努力を続けているという共通点を持つ。ケリイの旅の目的は、共通の課題を抱える他地域の人々と交流することを通し、彼女自身の言語であるハワイ語の未来を見つめ直すことだ。