2023年3月6日月曜日

(Re)normalization

Normalizationは「正常化」「普通化」.Renormalizationは再びそうした状態にすること.今回ICLDCという学会(2年ごとにハワイ大学言語学研究科が主催)に出席していて,おっと思った言葉です.これまではRevivalとかRevitalizationという表現だった印象が強いですが,今回の学会中に発表したマノア校や特にヒロ校の研究者・教育者たちが繰り返し口にしていたので,ハワイ語コミュニティーの中で運動が新しい段階に入ったという認識が共有されているのではないかと感じました.例えば,Mokuola Honuaという団体がReestablish prominence for indigenous perspectiveという目的を掲げたりしているのも,revitalizationから(re)normalizationへと焦点がシフトしたことの証左かもしれません.今年で8回目になった当該学会は,かつてはヒロへのフィールドトリップが行われていましたが,パンデミック以降はオンラインになっています.このイベントで話をした少なくない人たちがすでに世代を越えた言語の継承を体現していたので,前回開催時の2021年より,プーナナ・レオ(今年40周年)の活動の歴史的厚みを実感することができました.