ハワイ州で2月は「ハワイ語月間」ということで,さまざまなイベントが告知されています.また,州の公立高校でハワイ語を必修科目化するという法案が準備中という報道もあります.
そんな中,土肥麻衣子さんとの共著である『ハワイ語で話そう』(白水社)が重版となるそうです.表紙のイラストも素敵ですし,さらにさらに,ハワイ在住のエキスパートに協力いただいた音声教材(100以上!)が用意されています.
ハワイ州で2月は「ハワイ語月間」ということで,さまざまなイベントが告知されています.また,州の公立高校でハワイ語を必修科目化するという法案が準備中という報道もあります.
そんな中,土肥麻衣子さんとの共著である『ハワイ語で話そう』(白水社)が重版となるそうです.表紙のイラストも素敵ですし,さらにさらに,ハワイ在住のエキスパートに協力いただいた音声教材(100以上!)が用意されています.
毎年,国際ハワイの映画祭では,ハワイをテーマとする短編映画が公開され,どれもとても面白いのですが,映画祭以外の期間には改めて視聴できないことを残念に思っていました.
ところが,授業の教材探しをしていたら,PBSが上記のようなハワイをテーマとする作品を含む短編映画を公開していることに気がつきました.
例えば,Ala Moana Boysはこちら.
Ka Hoʻiはこちら.
どちらも2022 PBS Short Film Festivalで公開された作品のようです.
言語的社会化をテーマとする共著論文(査読あり)が出ました。
保育士はどのように子ども間の揉め事に介入するか?: 東京都区部の保育所に関する単一事例研究. 社会言語科学, 26(1), 197-212.
一見、ハワイとは関係なさそうですが、今後、ハワイも含めた多言語社会における教育機関を対象とした調査をしたいと考えてきたので、ようやくその一歩を踏み出せたという気持ちです。謝辞にもある通り、協力者の方々に深謝します。
という企画で, ハワイ州立アーカイブスで19世紀生まれのハワイ語母語話者の音源を公開しています.今月10月の間,毎週公開されていくようです.昔の音源から雑音が除去されて聞き取りやすくなっています.関連する文書(メレなど)へのリンクもあります.
この企画のハワイ語版は,Hoʻōla ʻia ana nā leo kūpunaとなっています.
Normalizationは「正常化」「普通化」.Renormalizationは再びそうした状態にすること.今回ICLDCという学会(2年ごとにハワイ大学言語学研究科が主催)に出席していて,おっと思った言葉です.これまではRevivalとかRevitalizationという表現だった印象が強いですが,今回の学会中に発表したマノア校や特にヒロ校の研究者・教育者たちが繰り返し口にしていたので,ハワイ語コミュニティーの中で運動が新しい段階に入ったという認識が共有されているのではないかと感じました.例えば,Mokuola Honuaという団体がReestablish prominence for indigenous perspectiveという目的を掲げたりしているのも,revitalizationから(re)normalizationへと焦点がシフトしたことの証左かもしれません.今年で8回目になった当該学会は,かつてはヒロへのフィールドトリップが行われていましたが,パンデミック以降はオンラインになっています.このイベントで話をした少なくない人たちがすでに世代を越えた言語の継承を体現していたので,前回開催時の2021年より,プーナナ・レオ(今年40周年)の活動の歴史的厚みを実感することができました.