2025年8月25日月曜日

The descendantsの世代を超えた苦悩2/12

映画『ディセンダンツ』が話題になった理由はいくつかあるが,音楽,配役,土地問題という順番で説明していく.まず,音楽面に着目しよう.2013年の第55回グラミー賞では,ハワイアン音楽から3作品がノミネートされていた.ケオラ・ビーマーの『マーラマ・コ・アロハ』(あなたのアロハを大切に)、ウェルドン・ケカウオハの『ピリアロハ』(絆)がルーツ音楽部門で、『ディセンダンツ』のサウンドトラックはベスト・コンピレーション・サウンドトラック部門でノミネートされた。『ディセンダンツ』のサウンドトラックは,スラッキーギター奏者ギャビー・パヒヌイなどの作品を収録したコンピレーション・アルバムで、監督のアレクサンダー・ペインがギャビーの楽曲を気に入ったことから,映画の中で使用することになった。ただ,ほとんどの楽曲は,ギャビーの他,レイモンド・カーネやサニー・チリングワースなどによる既存の楽曲で、映画用に新たにレコーディングしたのはケオラ・ビーマーとジェフ・ピーターソンによる楽曲だけだった。それでもスラッキーギターは,2000年代からグラミー賞のハワイアン音楽部門で連続受賞をしている経緯があったこともあり,2013年にも映画音楽として再度脚光を浴びたということになる.