2025年7月26日土曜日

戦争:真珠湾攻撃、日系人の強制収容、日系人部隊2/9

まず,2001年のハリウッド映画『パールハーバー』(Pearl Harbor)は、タイトル通り、真珠湾攻撃を扱った作品である。幼馴染で空軍パイロットのレイフとダニー、ヒロインである看護師のイヴリンの三角関係を軸に展開する戦争ロマンスだ。3人とその仲間たちは皆、ハワイ出身ではなく、軍によりハワイ配属となった。3時間の大作で、真珠湾攻撃のシーンは戦艦の沈没や海に投げ出される兵士たちを含め迫力のある映像になっている。攻撃のシーンが終わってからは、レイフとダニーがドーリットル爆撃隊に参加して、19424月の日本の本土爆撃を行ったことになっているので、アメリカ軍が日本に一方的に攻撃されただけでなく、反撃も行った事実を含めている点も押さえておきたい。しかし、映画の中では、白人の整備士と黒人の料理人がボクシングをするシーンがあったりして、アメリカ軍の中の人種関係が描かれているのだが、日本軍の登場人物たちが日本語を話していることを除くと、ハワイのアジア系住人や日系人(もちろん先住民も)は登場しない。エンターテイメント性の高い作品ではなく,より硬派なドキュメンタリー作品ということであれば、イギリス公共放送BBCの世界に衝撃を与えた日シリーズの」『真珠湾攻撃』(2003年)がある。しかし,やはりこの作品でもハワイの日系人や先住民はほぼ登場しない.