2025年9月24日水曜日

ハワイ語は生きる!というメッセージを発信するドキュメンタリー13/14

以上の背景を頭の片隅に置きつつ,カメハメハスクールの生徒たちがどんな思いで合唱コンクールに臨んでいるか想像しながら視聴してみてほしい.高校生たちが青春を謳歌する側面が描かれているだけでなく、伝統を継承するという意識やそのプレッシャーと闘っているし,ハワイ社会における先住民の地位を考えながら、ハワイにおける、あるいはハワイを超えた世界における自分らしさを模索する様子が描かれている.なお,『ワン・ヴォイス』の監督リゼッテ・フラナリー(Lisette Flanary)は、フラをテーマとした三部作でも知られている.2003年の「アメリカン・アロハ」はアメリカ西海岸のフラ・ハラウ,2006年の「ナー・カマレイ」はハワイの男性フラ・ハラウ,2019年の「トウキョウ・フラ」は東京のフラ・ハラウをそれぞれ取材したドキュメンタリー作品である.どれも面白そうだが,残念ながら,手軽に入手できないので,まずは入口として2009年に制作された『ワン・ヴォイス』から視聴してみると良いだろう.