先日紹介したフォーラムを聞きにイオラニ宮殿に行ってきました。会場はかなり小さめで、始まる頃には立ち見も出るくらいになりました。
司会者のものものしい前節の後、ようやくモデレーターであるJonathan Osorioが話し出し、パネリスト4人の発表へと進んで行きました。1人目は言語学者のAl Schutzで、著書(Voices of Eden)の一部の要約でした。2人目は政治学者のNoenoe Silvaで、ハワイ語新聞やヒイアカの物語を例に、危機言語と知識の関係性を説明していました。3人目はハワイ語教師で教育省の役人であるKeoni Inciongで、到達目標や評価の問題に加え、言語イデオロギーやメディアまでさまざまな話題を取り上げました。4人目は元教師である教育学者Maenette Benhamで、ハワイ語教育に内在するイデオロギーを批判的に捉える教育モデルを提唱しました。最後は質疑応答。
今回のフォーラムの一番の意義は、はっきりと「リテラシー」をテーマとして、言語学者、政治学者、教育学者、そして教育実践者をバランスよく配置して議論しようとしたことだろうと思います。とってもおもしろいテーマで、人選もよかったと思うのですが、各パネリストの発言が言いっぱなしになり、議論がいまいち深まらなかったのが残念でした。僕が期待しすぎたのかもしれませんが、司会の大仰な前節を省き、パネリスト同士のやり取り、そしてモデレーターによるまとめの時間が十分あればよかったのに!と思います。聴衆にもいろいろな人が来ていたので、この人たちも巻き込んで議論が盛り上がれば理想的だったのになあ。