となると,制作者が描きたかったのは、カイウラニが持つまた別の側面ということだ.映画の中でハイライトされている脚色された歴史的場面がいくつかある.まず,イオラニ宮殿での電灯の点灯式だ.ハワイで最初の電灯を(事実かは不明だが)カイウラニが点灯させるという描写が登場する.実際1887年に宮殿に電灯が導入されたのだが,その直後にクーデターが起こったという描写になっており,兵士たちが宮殿の敷地に雪崩れ込んでくる.実際,同年には宣教師2世の白人たちを中心とする銃剣憲法のクーデターがあり,カラーカウア王の権力が弱められた.事実とは異なるが,2つの出来事を掛け合わせることでフィクションのような印象的な場面にはなっている.この後,特に詳細な説明はないが,身の安全を確保するため,父親のクレッグホーンとイギリスに向かう.