Donovan Prezaによる2回目.19世紀のハワイの土地カテゴリーと土地(不動産)取引について.誰が土地をどのように分類(再分類)し,分類(再分類)された土地をどこの誰がいつ,(どのくらいの規模で)購入したか?背景にはどのような動機があり,その後,どのような影響を及ぼしたのか?現在のハワイに関する理解が深まります.ハワイ先住民が土地を失っていく(そして誰かが土地を獲得していく)過程が淡々と語られていきます.ハワイ先住民と非ハワイ先住民による購買行動の比較は38:00前後.43:00前後はハワイ島プナを例に,王国転覆後に8割以上の土地購入が非ハワイ先住民によるものであったことなど.
講義そのものは淡々と進み,統計資料が示されてなかなかついていくのが大変ですが,質疑応答はもう少し聞きやすく,でもハワイの土地をめぐる問題の根深さが語られています.54:00前後の質疑応答が要点.kidnapper, judgeなど強烈な語彙選択.牧場,プランテーション,ゴルフコース(青々とした芝生のコースと赤茶けたコースの違い)の関係も興味深いです.一般化は避けるべきであり,"You have to look at each land story" (1:04:09)というコメントもありました.今回の最後の質疑応答(1:07:11)では,ハワイのおよそ25%を占める元Crown Landの扱いが話題に.Big Fiveが所有するこの土地と1893年の王国転覆(Maheleではなく)の関係について次回語られるようです.
前回の話はこちら.