オーイヴィTVはハワイ語や先住民文化に関する映像コンテンツを制作し,配信することを目的とした非営利団体で,2000年代から2010年代にかけ,ウェブサイトで動画を公開したり,上記の英語メディアのテレビ番組内でハワイ語でニュースを配信するコーナーを展開したりしていた.これらの動画はハワイ語でナレーションをして画面上に英語字幕を表示したり,逆に,英語ナレーションにハワイ語字幕を表示したりというように,ハワイ語だけで放送することを目指しつつも,英語とのバイリンガル放送を基軸とするものだった.しかし,ソーシャルメディアの進展とともに,2010年代の後半から活動形態が変わり始め,ちょうどパンデミックもその変化を後押しすることとなったと考えられる.