2025年10月17日金曜日

ハワイとつながりのある俳優たち5/7

ここまでは1990年代前後に活躍した俳優たちであるのに対し,より近年に注目されるようになった俳優たちとしてドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)とジェイソン・モモア(Jason Momoa)を挙げることができる.ハワイのローカルメディアがこぞって取り上げるのはこの2人である.ハワイ生まれのジェイソン・モモアは,ケーブルテレビ放送局HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演し,映画『アクアマン』では主演を務めた.父親がハワイ先住民系ということで,自らのバックグラウンドを全面に出した適役といえるかもしれない.母親はアメリカ中西部アイオワ出身で,両親の結婚生活が破綻した後は,12歳になるまでアイオワで過ごし,その後,ハワイにいる親族との関係性を深めていったようだ.フルネームはジョセフ・ジェイソン・ナマカエハ・モモア(Joseph Jason Namakaeha Momoa)で,ミドルネームとファミリーネームがハワイ語だ.なお、『アクアマン』で共演しているハリウッド女優ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)も両親はオーストラリア人だがハワイ生まれである。しかし、その後、シドニーで過ごし、ハワイに戻ってきてはいない。移動を続ける両親の元で生まれたという意味では他の俳優たちと共通点もあるが、キッドマンの場合はキャリアにハワイ色のアクセントをつけるという程度で言及されているに過ぎない。だからこそ、『アクアマン』に出演しているのかもしれないが。(ちなみに,ワイキキビーチに銅像があり,ハワイのアイコンであるデューク・カハナモクのドキュメンタリー映画『ウォーターマン』でナレーションを担当しているのはモモアだ.)