2018年2月19日月曜日

トライ・ハワイ語

神田外語大学で集中講義「トライ・ハワイ語」が終了しました。4日間で90分授業を15コマ。連続して授業をしたおかげで効果的な教材の提示順についてなど新たな発見もありました。もちろんずっと話しているわけではなく(なるべく自分が話さない時間を長くすることが目標なので)、ハワイ関連の映画を観る時間があったりするわけですが、毎日、帰宅後は思っていた以上に疲労が蓄積していました。

ですが、それ以上に、「ハワイ語って何だ何だ?」と集まってきた約75名の学生さんたちを相手にとても刺激的な4日間でした。ちなみに授業名の「トライ」を私は「ちょっとハワイ語をやってみよう」という意味で理解していたのですが、授業後のアンケート結果によると、受講生の中には「力の限り挑戦する!」という相当な意気込みの人もいたようで、今回の内容は少し物足りなかったようです。申し訳ありませんでした・・・。そんな人にはぜひハワイの先住民の言語文化の研究者を目指してもらいたいです。

ところで、数回前の投稿で言及したLanguage MattersのDVDは消滅の危機に瀕した言語のドキュメンタリー映画だったのですが、約2時間のうち1/3はハワイ語のことでした。ケアリイはライブ映像だけでなく、ハワイ語の再活性化運動についてじっくりと見解を述べていました。今回の集中講義で全ては使えませんでしたが、一部使いました。ハワイ語の現状を説明するのにとても役立ちます。学生さんたちの興味はさまざまですが、ハワイの歴史というよりは、ハワイやハワイ語の今(!)に強い関心があるようでした。大学横断的に今後の授業に活かしていきたいと思います。