2011年4月25日月曜日

グラミー賞その後

このブログでもたびたび取り上げてきたグラミー賞のハワイアン部門ですが、「論争」の渦中にあるダニエル・ホー、ティア・カレレ、エイミー・スティルマンがハワイ大学のハワイアン・スタディーズでパネルディスカッションを行ったとスター・アドバタイザー紙(2011年4月24日)が報じています。

僕はこのイベントに参加していないので、実際に何が話し合われたのかはわからないことだらけです。何が話し合われて、何が記事になっているのか、慎重になる必要があることを承知の上で記事の内容を紹介します。

まず、司会は民族音楽学者であるスティルマンが務めたそうです。(スティルマンは今年1年ハワイ大学に客員教授として来ていましたが、音楽学部ではなく、アメリカ研究の学科に所属しているというあたりも何かあるんだろうなと思います。)しかし、彼女は他に適任者を探したものの、引き受けてくれる人がいなかったと述べています。パネリストにしても、対立する立場にある人々に参加してもらうことはできなかったようです。(例えば先月のMidWeekにはシリル・パヒヌイによる批判的なインタビュー記事が掲載されていましたし、彼はグラミー賞の発表直後に自分たちは「略奪された」と述べています。)「無視」という戦略に真新しいことはありませんが、その統率性と徹底さには改めて考えさせられます。ハワイのラジオ番組でダニエル・ホーたちの曲が全く流れないということにも表れています。

参加した(おそらく)パネリストの中で言及されているのは2人だけでした。1人はアジア研究の教授トリミュロス氏で、論争の原因はダニエル・ホーたちが(クプナたちに)作品を前もって見てもらいフィードバックを受けるという過程を行っていないからだ、と述べたそうです。もう1人のパネリストはミュージシャンのホク・ズッターマイスターであり、彼はハワイアン・ミュージックは音楽理論に頼って創れるものではない、という趣旨の発言をしたようです。