2010年3月24日水曜日

Robert Cazimero & Frank DeLima

そういえば、先日行ったモーハラ・イリマのホイケで印象に残ったことを思い出しました。ダンサーたちがなかなかステージに登場しないためクムのマープアナさんが場をつなぐ「おしゃべり」をすることが何回かあったのですが、この時、マープアナさんは「私はフランク・デリマのようにおかしいことを話すこともできないし、ロバート・カジメロのように歌を歌うこともできないけど」といって観客から笑いを誘っていました。

僕にとって興味深かったのは、マープアナさんが上のような状況で名前を挙げた2人の人物。彼女にとってこの2人はハワイを代表するエンターテイナーということになるのだと思います。ロバート・カジメロはいわずと知れたハワイアン・ミュージシャンであり、ハーラウ・ナーカマレイのクムフラであり、そしてマープアナさんと同門(マイキ・アイウ・レイク)のフラ・ブラザーでもあるわけです。一方で、フランク・デリマはパロディー・ソングやエスニック・ジョークで知られるコメディアン。

若きマープアナさんやロバート・カジメロがハワイアン・ルネッサンスの真っ只中にいたのが70年代。以前『フラヘブン』のインタビューをしたときに、マープアナさんはハワイアン・ルネッサンスを台頭するサンズ・オブ・ハワイなどのライブに夫のキーヘイさんと通っていたエピソードを披露してくれました。フランク・デリマが活躍しだしたのは70年代後半から。ハワイアン・ルネッサンスとローカル文化は観光産業の影響を受けながら1つの大きな文化的な胎動となり、その結果出てきたのがハワイ劇場でマープアナさんが行った「おしゃべり」、Talk Storyなのだなあと感じました。