今日のカヒコ部門はいわば(男女別に)規定演技のようなものがあるのでとても教育的だなと思いました。メレ(詩)も大会のパンフに載っています。今大会では女の子の部門がKa 'Oi O Na Pua、男の子の部門がKa Laniでした。それぞれリリウオカラニ女王とカラーカウア王を称えています。同じ演目をクムたちがどう演出するかというのが見どころの1つだろうと思います。
メインの曲以外は自由なようで、冒頭のチャント、入りと出の曲はバリエーションがありました。また、ノホ(座って踊るフラ)でやるハラウもありましたし、ウリウリやイリイリを使うハラウもありました。さらには、歌詞を2行ずつ繰り返すところがあったり、4行ずつ繰り返すところがあったりと、同じメレでもグループごとになかなか見ごたえがありました。振りや衣装は結構違っているけれど似ているところもあり、こうした点に注意していると退屈しません。
大会のパンフレットは情報満載でこちらもなかなかおもしろい。過去のソロ部門優勝者が掲載されていて、カムエラのカウイ・カマナオ(1983年)、ハラウ・フラ・オラナのブランドン(1987年、今年のメリーモナークでオブライアン・エセルのハラウの1員として出場していました)、ミスアロハのマリア・ピーターセン(1988年)などなど、現在クムやダンサーとして活躍している人たちが写真入りで紹介されています。
1976年に始まったときは女の子の団体アウアナだけでしたが、1981年に団体カヒコ、1984年に男の子のアウアナ、1987年に団体カヒコの部門が設けられました。さらにハワイ語再活性化運動の一環として、ハワイ語賞(団体)が1983年に、さらに個人を表彰するハワイ語賞が1987年に設けられました。フラとハワイ語の復興が80年代に勢いを増した様子がうかがえます。
日本からの出場者はソロ、団体ともにアウアナしか道が開かれていないようですが、今後の展開が楽しみでもあります。