この本は「思考停止状態」を避けるためにあえて禁句を設けることを提案しています。読んだのは数年前ですがいつも頭の片隅でこの本のことを考えています。禁句を設定するというのは、「ふつう」、「みんな」、「本物」、「中立」というような表現をあえて使わず、別の手段を用いて表現したいことを伝えるということです。日本とハワイの狭間にいると特に強く思考停止状態を避ける必要性を感じます。本物の文化って何?中立なんてありえるの?ふつうって何だよ?みんな~するってどういうこと?僕にとってもこういう表現は便利ですけど、万が一使うとしても慎重になりたい表現だと思っています。禁句を説明することでいろいろな前提を基に話をしていることがわかります。ま、禁句ばかりだとコミュニケーションできませんので一種の知的トレーニングということですね。