大学フットボールのMVPにあたるのがハイズマン杯という賞です。スポーツ専門チャンネルESPN以外でも報じられていて結構な注目度です。本日、ニューヨークで授賞式があります。ハワイ大学のQBコルト・ブレナンも最終選考に残っていますが、現状はダークホース的な存在のようで受賞は難しそうです。今朝、ESPNを見ていたら、ブレナンが出演していました。司会者から、ハワイ大学の試合の放映時間が深夜なので投票に不利だと思わないかとか、(2年間勉強した)サモア語を披露してくれとか聞かれていました。
数日前はハワイ大学の監督ジューン・ジョーンズが受賞が有力視されている選手とブレナンを比較したコメントをし、全国レベルで物議をかもしていました。チームの決められた戦術の中でしか機能しないQBに対し、ブレナンはパスの出し方ひとつとっても型にはまらない天性のものを持っているとかいうような感じです。優勝を決めた時も、ブレナンは大学フットボールのNo.1選手だともいっていました。QBが花形なのはわかりますが、アメフトにあんまり感情移入していない立場からすると、特定の個人を異様に持ち上げているように感じることがあります。日本の大学スポーツは「教育」の一環と認識されていると思いますし、個人よりもチームに注目していますよね。
結果はこちら。
ちなみに、ハイズマン杯を獲得したのはフロリダ大学の2年生Tim Tebow。2年生では初だそうです。とっても優秀なQBということですね。(ハンカチ王子が6大学野球だけでなく全国レベルでMVPを取るようなもの?)Tim Tebowが一番大事にしているのは「信仰」、次が「家族」、次が「学業」、最後が「フットボール」なんだそうです。エスニシティーは白人。授賞式には両親、兄弟も出席していました。ある意味、彼みたいな人物がアメリカ人の「お手本」ということになるんだと思います。
授賞式はまるで(保守的な)アカデミー賞授賞式といった感じでした。ファイナリストたちの紹介映像が流れ、インタビュー、最後は歴代の受賞者がステージに並んだところで、今回の受賞者の名前が読み上げられました。