2007年4月7日土曜日

バイリンガリズム

自己紹介に「バイリンガリズム」について研究中と書いてあるのですが、これ、ちょっとわかりにくいかもしれません。

例えば、英語と日本語の両方をぺらぺらとしゃべることのできる人をバイリンガルといいますよね。バイリンガルの「バイ」は「2」という意味ですから、バイリンガリズムは2つ(もしくは2つ以上)の言語と関連した概念です。(マルチリンガリズムと同義で使われることもあります。)

バイリンガリズムを日本語にすると「2言語使用」もしくは「2言語主義」となります。つまり、「イズム」には実際的な側面と、「~すべき」というイデオロギー的な側面があるわけです。英語だとこの点がはっきりしません。

あと、バイリンガリズムには個人におけるバイリンガリズムと社会におけるバイリンガリズムの2つがあります。

僕は、ハワイ社会におけるバイリンガリズム(使用と主義の両側面)に特に関心があります。具体的な言語としては、ハワイの英語(ピジン)、ハワイ語、日本語のことを調べていて、他にもサモア語、タヒチ語、琉球/沖縄語などに関心があります。

個人のレベルにおけるバイリンガリズムにも関心があり、日本語と英語のバイリンガルの人がどのような文法知識を持っているのか、2つの言語をミックスする時の文法モデルはどうなっているのか、ということを調べています。