2025年9月18日木曜日

ハワイ語は生きる!というメッセージを発信するドキュメンタリー7/14

以上3つの事例に共通し、同ドキュメンタリーに繰り返し登場する鍵概念は、ホーム、エスニシティー、パワーだ。ホームは少数者言語集団にとって、自分が自分であるために他では代替することができない土地があることを意味していた。エスニシティーという観点では、言語の再活性化のためには民族的出自よりも、当該言語を話すかどうか、ということがより重視されるという意見表明がされていた。ただ、この点については3つの国や地域で温度差があるように思われる。(仮に私がハワイ語を話すからといって、ハワイ人(ハワイ先住民)であると主張したり、そのように振る舞ったりすることはできないと思うから。)そして、パワーは少数者言語がデンマーク語、スペイン語、英語といった強力な宗主国の言語と不均衡で非対称的な力関係にあるということだ。ハワイ語の再活性化に取り組む人々が自分たちの立ち位置を改めて見つめ直し、励まされるような内容になっている。