数週間前,演劇を話題にしましたが,どちらも観ることができました.ちょうど今日はAloha Las Vegasの方を見たのですが,上演最終日ということもあって,この作品の作家であるEdward Sakamoto(2015年に亡くなったようです)のイオラニスクールの同級生たちがグループで観に来ていました.
個人的にはこれまで見たクムカフア劇場の上演作品の中では一番好きです.本日のパンフレットにはディレクターのHarry Wong IIIが今シーズン上演される作品の特徴を3つ挙げていて,1つ目が"It Must Be Abstract"なのですが,その説明の一部で以下のように記しています.
"The plays this season are abstracted or taken from life. Wally in Aloha Las Vegas considers leaving Hawaiʻi just like many of us consider every day here."
WallyはAloha Las Vegasの登場人物です.妻の死後,友人Harryの誘いを受けて,ラスベガスへの移住を検討することをめぐってストーリーが展開していきます.
ハワイを離れるというテーマは日系人であるAloha Las Vegasの登場人物たちに限定されない抽象度を持ち,広く共感されるテーマなのだろうと思います.ハワイ大学の教員でもあまりの生活費のコストの高さにうんざりして,アメリカ本土の大学に転職する人は珍しくないようですし,ハワイ先住民でも同様なので,この点はぜひ追求していきたい研究テーマでもあります.