週末に、昨年の米国議会でのトヨタのリコール問題に関する公聴会について調べものをしていたので、今日のトヨタ関連記事が目に留まりました。米運輸省が急加速の原因は電子制御装置が原因ではないと結論付けたという内容ですが、日米の新聞で温度差を感じました。
例えば読売新聞の記事では「急加速『欠陥なし』の結論」という見出し(副題)になっていて、すっかり解決したような印象を受けますし(主題は「トヨタ叩きほぼ収束?」となっています)、別の記事は米運輸長官が娘さんにトヨタ車を薦めたという逸話を紹介していたりして、ほのぼのした気持ちになってしまいそうです。
でも、NY Timesの記事は見出しこそ「電子制御装置がトヨタ問題の原因ではない、米当局の発言」となっているものの、記事を読むと、会見をした米運輸長官の口調は依然として厳しいものであるとか、ペダルやマットの問題には言及している一方で、運転手の操作ミスという表現を巧みに避けていると説明していて、裁判への影響なども慎重に考慮している様子がうかがえます。運輸長官と娘さんの逸話に及んでは全く言及がありません。ちなみに、ラジオで耳にしたBBCのワールドニュースでは、訴訟によりトヨタ車の米国内での売り上げは減少したが、日本やアジア地域では順調な売り上げを記録していると報じられていました。(BBCの記事もあります。)
同じトピックに関する記事のはずですが、視点・論点は多様であり、当事者のさまざまな利害関係が反映されているからこそ、情報を得る複数の経路を確保する必要性を感じます。