読売新聞の社説(2010年10月6日)がノーベル賞について論じ、世界において日本の研究水準を維持する懸念材料のひとつとして、科学分野における日本の「若手研究者の内向き思考」を挙げています。すぐ後に、「ほとんど海外に行かず、国内だけで研究の道を歩む例が増えている」と続けています。
しかし、これは被雇用者である研究者の問題なのでしょうか?国外で研究の道を歩むために必要な支援は十分行われているのでしょうか?また、雇用者である大学・企業などの研究機関がどのような人材を好んで求めているか認識する必要があると思いますし、主に国内だけで研究・教育の道を歩む人材を採用する傾向こそが改められるべきではないかと思います。
以上のように書いた後で、ノーベル化学賞受賞者である根岸氏の発言が産経新聞や毎日新聞に掲載されていることを知りました。若手研究者の内向き思考に言及した読売新聞の指摘は的外れだといわざるを得ません。